2020.04.15
アレルギーアトピー性皮膚炎
このページは、医療従事者の方へ情報提供することを目的としております。
一般の方へ情報提供をするものではありませんので、ご了承ください。
- アレルギーは国民病
- 国民の約2人に1 人
が何らかのアレルギー疾患を
持っていると言われて いま す。
治療では
治療では、症状の程度に応じてアドレナリンやヒスタミンH1受容体拮抗薬(抗ヒスタミン薬)や副腎皮質ステロイド薬などが用いられます。アレルギーでは、原因となる物質を特定し、日常生活においてそれらを避けるような努力が必要です。
アレルギーの種類
- 1
- ■Ⅰ型(アナフィラキシー型反応)
- 2
- ■Ⅱ型(細胞傷害型反応)
- 3
- ■Ⅲ型(免疫複合体型反応)
- 4
- ■Ⅳ型(細胞免疫型反応)
分類 |
Ⅰ型 |
Ⅱ型 |
Ⅲ型 |
Ⅳ型 |
反応 |
アナフィラキシー型
即時型 |
細胞障害型過敏症
抗体依存型細胞障害 |
免疫複合体による過敏症
血清病型 |
細胞免疫型 遅延型 |
抗体 |
IgE |
IgG・IgM |
免疫複合体(IgG) |
(T-cell、K-cell) |
標的器官 |
腸管、皮膚、呼吸器 |
血液有形成分 |
血管、皮膚、関節、腎、 肺 |
皮膚、肺、中枢神経、 甲状腺 |
主な反応 |
アナフィラキシー アレルギー性鼻炎 アレルギー性結膜炎 アトピー性皮膚炎 アトピー性気管支喘息一部の蕁麻疹 |
溶血性貧血 溶血性輸血副作用 血小板減少症 Goodpasture
症候群 |
血清病 SLE 薬剤アレルギー 糸球体腎炎 |
接触アレルギー 慢性甲状腺炎 ツベルクリン反応 移植拒絶反応 |
関連検査項目
IgE抗体検査
- IgE抗体は、即時型アレルギーを起こすのに重要な物質と考えられており、食物アレルギーや、
- 蕁麻疹、アトピー性皮膚炎でのかゆみや、喘息発作等に関与すると考えられています
- アレルギー性疾患はその免疫反応の多様性よりI 型からⅣ型のタイプに分類されている。
- なかでもI型アレルギーはIgE依存型と呼ばれ、IgE が大きく関与するアレルギー反応である。
- IgE の血中濃度はアトピー性アレルギー患者において有意に高値を示すので、気管支喘息、
- 皮膚炎、鼻炎などの場合、アトピー要素の有無を調べるのに有用とされる。
● IgE(非特異的IgE)・・・・血中のIgEの総量を測定しています
● IgE(特異的IgE)・・・特定の物質に対するIgE抗体の量を測定しています
- 特異的IgE(シングルアレルゲン) -
アレルギー物質を個々で検査します。
- 特異的IgE(マルチアレルゲン) -
複数のアレルギー物質を一度に検査します。
弊社ではMAST48アレルゲン、View39の2種類の検査があります。
~アレルギー発生の仕組み~
1⃣ アレルギーの侵入
2⃣ 抗体(IgE)が作られる
3⃣ 肥満細胞にIgEが結合
4⃣ 肥満細胞からケミカルメディエーター放出
5⃣ アレルギー反応
MAST48アレルゲン検査
MAST48アレルゲンの情報ダウンロードはこちら → MAST48アレルゲン➀
View39アレルゲン検査
View39の情報ダウンロードはこちら → View39➀
→ View39➁
→ View39➂
PFASをご存じですか?
花粉症患者が 野菜や 果物を 食べ た 際に 、口を 中心に ア レ ル ギ ー 症状が 出る こ と
が あ り 、こ の よ う な 疾患を「 PFA S( 花粉・ 食物ア レ ル ギ ー 症候群)」と い い ま す 。
TARC(Th2ケモカイン)
- TARCはアトピー性皮膚炎の症状の重症度を測定する血液検査です。
- 白血球遊走作用を持つケモカインの一種で、リンパ球の1つであるTh2細胞を病変局所に
- 引き寄せて、IgE産生や好酸球の浸潤・活性化させ、アレルギー反応を亢進させることで、
- アトピー性皮膚炎の症状を増悪させると考えられています。
~TARCの有用性~
■現在の治療でアトピー性皮膚炎がうまく治療できているか確認することができます。
■皮ふの状態が検査値で表されるため、目に見えて治療の目標を持つことができます。
■見た目にはよくなっていても、TARCが高値を示すときには炎症が残っていることがわかります。
■定期的に検査を行うことで、適切な治療法を認識することができます。
鼻汁(喀痰)好酸球検査
- 好酸球は白血球の一種で、肥満細胞や好塩基球のヒスタミン遊離を抑制する作用を
- もち、アレルギー疾患で血中に増加することが知られています。
- ところが、アレルギー性鼻炎では、血中より鼻粘膜で増加します。
- 鼻水が出たときに、それが感染症かアレルギー疾患かどうかを判断するのに、簡便に検査出来ます。
関連情報